11人のメンバーと一緒に、大槌町に行ってきました。今までの物資を持って行くという方の支援から街づくりを行っていくという段階での支援へと、中身も変わっていきます。自立という言葉も、大事な考え方として行くべきだし、一方ではあの現状を目の当たりにして自分たちでやれとは到底言えないという気もします。とにかく参加してくれた方々一人一人がこれから、一緒に考えてくれると思います。
今回は、結果として、食器などの物の支援をまずやろうということになりました。被災者の目の前の需要として、見てきたからです。そして、やはり信頼関係も構築しながら長い支援が必要だと思いました。
今回は、ゆいっこ花巻の活動内容を説明してもらったあと、花巻の宿に着いたら、何とそこに大槌町からの被災者の人たちが避難をしていました。早速、うちのメンバーが話を聞いたり、ハーモニカ演奏をするなどの交流をおこないました。私一人ではこういう交流は無理でもいろんなメンバーがいれば、その方法も広がります。
また、大槌町の安渡小学校避難所でも、保育園の保母さんと話す方、高齢者と話す方、それぞれでいろんな情報をとってくれました。
昼食後は、何もない中でしかし、店をやりたい。建物がないなら、屋台でやるという方の打ち合わせに参加しました。役場も商工会も保健所も協力してくれない現状やしかしこういう場を求めている避難所の住民の立場なども聞いて、何とか応援したいという気持ちを持ちました。実際屋台をやる現場も見ましたし、丁度、その場所の七月からの使用許可も出た現場にも立ち会えました。こうして物事が少しずつでも動いているということはわかってもらえたのではないでしょうか。
また、そこは地元のお宮さんの前の部分でもあります。そのお宮には、江戸時代に出来たお神輿もある古いお宮です。そして、この状況下でも九月には神事を行うということでした。街はなくなっても、伝統芸能、そして伝統行事は人々の心に生きている、と改めて感じます。これこそ、これからの街づくりの大きな力になると感じました。
今回のヒアリング、十分とは言えない部分もありましたが、まずは第一歩、息のながい支援に向けて十年後に結果が出ればいいというぐらいの気持ちで地道に活動を続けて行きたいと思います。今回協力してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
さかい学